COVID19新型コロナワクチンて本当に安全?

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 政府や報道は、新型コロナワクチンは、稀なリスクはあっても十分に利益が有り余っているので、接種に躊躇することはない、ということで接種を強く推奨していますが、本当にそうなのでしょうか?小学校6年生レベルの算数を使って考えてみました。

【接種しなかった場合のリスクと接種した場合のリスクの比較】

 新型コロナに罹った場合(PCR陽性となった場合)の死亡率は全年齢を含めて1.4%程度、70歳台で4.5%80歳台で12.3%とかなり死亡リスクが高いことがわかっています。一方、ファイザー製ワクチンを接種した9,759,770人の内、530日時点で139人の方が亡くなっています。接種から死亡までの期間は当日から約3週間の間で平均で5日でした。勿論、この中にはワクチンの副作用とは無関係の死亡がたくさん含まれている可能性はあります。しかし、もし全死亡例がワクチンの副作用であったと最悪の見積りをしても、ワクチン接種後の死亡率は0.0014%であり、新型コロナに罹患した場合の死亡率より遙かに低いことを理由にワクチン接種のメリットはデメリットより十分に高いと説明されているのだと思います。

 しかし、ここには新型コロナに感染するリスクは考えられていません。この一年半の間に全国で78.1万人が感染しましたが、それは161人に一人の割合で感染者は1%にも達していません。実際、青森県の死亡者数は30人であり、これは青森県の人口1,249,000人の0.0024%(この一年半で青森県人が新型コロナで死亡したリスク)であり、ワクチン接種後の死亡率とそれほど大きな差は無くなってしまいます。同じ計算を東京で行うと東京都民がこの一年半で死亡したリスクは0.016%となり、ワクチン接種後の死亡リスクより約10倍多い事になります。

 この計算からすると、ワクチン接種のメリットは政府や報道が言っているほどは高くないように見えます。

【ワクチン接種後の死亡率は通常の死亡率より高いか?】

日本の人口 126,300,000

  65歳未満 90,415,000

  65歳以上 35,885,000

年齢別年間死亡者数(令和元年)

  65歳未満 126,770

  65歳以上 1,253,839

一日に死亡する確率(上記から計算)

65歳未満 1/260,325人  

65歳以上 1/10,446人  

ワクチン接種人数

  65歳未満 4,454,060人

  65歳以上 5,305,710

ワクチン接種人数が通常の死亡率で亡くなった場合の予測死亡者数

  65歳未満 1日で17 5日で86

  65歳以上 1日で508人 5日で2540

ワクチン接種後の死亡数(接種から死亡までの平均日数約5)

  65歳未満  21人

  65歳以上  118人

 上記計算からは、ワクチン接種によって決して死亡率が上がっておらず、むしろ65歳以上では極端に低下していることが分かります。しかし、だからワクチン接種後の死亡はワクチンとは無関係、とは言えないと思います。通常、ワクチンは重篤な急性疾患(今現在肺炎や急性心筋梗塞で闘病中など)や死が近づいている慢性疾患(癌の末期など)の方には接種が予定されていません。通常は急変して亡くなる方は少なく、死の1-2週間前には近々の死が予測されてから亡くなる方が多いと思われ、このような方は接種の対象になっていないからです。

 ワクチン接種が死亡率を上げているかどうかは、ワクチン接種予約後に突然の死亡によりワクチン接種キャンセルになった方を集計し、ワクチン接種後の死亡率と比較すれば、かなり信憑性の高いデータが得られると思います。

【ワクチン接種後死亡者の死因と通常の死因の割合を比較してみた】

令和元年死亡者数
死因 総数 自殺相対比率 65歳以上 自殺相対比率 65歳未満 自殺相対比率
出血性脳卒中 33990 1.75 26809 1.38 7090 0.36
心不全 85565 4.40 82837 4.26 2718 0.14
急性心筋梗塞 31429 1.62 27818 1.43 3607 0.11
脳梗塞 32015 1.65 31181 1.61 833 0.04
大動脈瘤・解離 18830 0.97 16949 0.87 1879 0.10
肺塞栓症 1579 0.08 1310 0.07 269 0.01
自殺 19425 1.00 6290 0.32 13099 0.67
ワクチン接種後死亡者数
死因 総数 自殺相対比率 対自然死比率 65歳以上 自殺相対比率 対自然死比率 65歳未満 自殺相対比率 対自然死比率
出血性脳卒中 63 10.5 6.00 30 5.00 2.86 33 5.50 15.1
心不全 21 3.50 0.79 15 2.50 0.57 6 1.00 7.15
急性心筋梗塞 18 3.00 1.85 15 2.50 1.55 3 0.50 4.71
脳梗塞 10 1.67 1.01 7 1.17 0.71 3 0.50 11.7
大動脈瘤・解離 5 0.83 0.86 2 0.33 0.34 3 6.00 62.0
肺塞栓症 9 1.50 18.45 3 0.50 6.15 6 1.00 72.2
自殺 6 1.00 1.00 0 0.00 0.00 6 1.00 1.48

スマホの方は表の一部が見えないかも知れません。

 この表は、令和元年の日本における死因別死亡者数と5月30日までに報告されたファイザーワクチン接種後の死因別死亡者数から作られています。ただし、ワクチン接種者の年齢比率は、一般人口の比率と比べて65歳未満が1/3でしたので、65歳未満は実際の死亡者数の3倍に修正してあります。青字の自殺相対比率の部分は、一番ワクチンとは関係無さそうな死因である自殺者数を1とした場合の各死因別死亡者数の比率を示しています。令和元年の出血性脳卒中の死亡者数は自殺の死亡者数の1.75倍、ワクチン接種後の出血性脳卒中の死亡者数は自殺の死亡者数の10.5倍となります。赤字の数字はワクチン接種後の自殺相対比率が令和元年の自殺相対比率の何倍になったかを示しています。データ数が少ないので、あまり信頼性はなく、また小学校6年生レベルの算数だけで考えており、統計的処理を施していません。よって、青字や赤字の絶対値には意味がありませんが、他の死因との比較の参考になります。出血性脳卒中と肺塞栓症が多そうだと言うことが見えてきます。厚労省の報告では死亡した139例全てにおいて「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」とされていますが、全体のデータを見ると、ワクチン接種後の死亡者のある程度はワクチンと因果関係があるように見受けられます。

 元々、新型コロナ感染症そのものが高率に血管系合併症を起こすことが知られています。mRNAワクチンは体内で人間の細胞にスパイク蛋白を作らせますが、ウィルスそのものが持っているスパイク蛋白が血管系合併症の原因になっているとすると、ワクチンによって作られたスパイク蛋白が同様の悪さをすることは納得出来るようにも思います。これは、ほとんど私の妄想ですが。

【まとめ】

 新型コロナワクチンによる血管系合併症による死亡はある程度存在することが疑われますが、その頻度は勿論それほど高くないと思います。ただ、ワクチンの接種のメリット・デメリットは、新型コロナに罹患した場合と比較するのではなく、感染するリスクが低いことも考えると、青森県では東京に比べてワクチンのメリットはそれほど大きくないという考え方もできます。また、高齢者は罹患した場合の死亡リスクが高いので、感染するリスクが少なくてもワクチン接種のメリットはかなり大きいと思いますが、罹患しても死亡リスクが少ない若い人は検討の余地があるかと思います。特に、生殖機能に関する長期的な安全性は確認されていません。集団免疫を獲得して早く社会を通常に戻すためにはできるだけ多くの人が接種した方が良いことは間違いないと思いますが、個人の立場からすると必ずしもそうとは言えないかも知れません。

 

参考資料

1*新型コロナウィルス感染症の国内発生同行

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000716059.pdf

2*副反応疑い報告の状況について

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000791617.pdf

3*新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000790071.pdf

4*新型コロナウィルス感染症統計情報

https://www.google.com/search?q=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E6%AD%BB%E4%BA%A1&oq=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E6%AD%BB%E4%BA%A1&aqs=chrome..69i57j0i433j0i7i30j0i131i433j0i7i30j0l2j0i433j0j0i131i433.4036j0j4&sourceid=chrome&ie=UTF-8

6月 20, 2021